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真実はどこに・・・ [航空]

高校1年生の夏、日没まで続いた部活の練習終了直後に一人の先輩がご家族からの連絡で合宿所から急いで家に帰られました。
事実を知ったのはもう夜も更けた頃・・・TVもない合宿所になんとなーく流れた噂から。
先輩のお父様は123便とともにこ帰らぬ人となられたのでした。

そして事故から21年の歳月。再び123便に接しました。
J社の整備場のPhotoをUpした同日、安全啓発センターに行きました。
同センターは、一度は決めた事故機の残骸廃棄を、ご遺族の方々中心とした保存の嘆願が実現したものです。

訪れることを決めた後、今まで一番涙を流した小説:「沈まぬ太陽」第3巻を引っ張り出し・・・
事故を報道する側から描写した「クライマーズハイ」を買って読み・・・

再び知った時間経過と共に起きた21年前の事実。
事故機が在来型ジャンボというのも自分にとっては何かのめぐり合わせ・・・
なんとも表現しようのない気持ちになりました。

そして翌日自宅でNet上に公開されているボイスレコーダーを改めて聞きなおしました。
最後の瞬間までは聞けません。前回同様直前で止めてしまいます。

ただひとつ・・・123便に乗っていた方々の思いを無駄にしてはいけない・・・

しかし一方でこの事故には様々な憶測が流れています。
すんなり受け入れられない部分が事故調査報告にもあります。
曲げられない真実は・・・操縦不能の事態に機が陥ったことです・・・

同じことを繰り返さぬよう真実が明らかにされることをこそが事故に関係した方々すべての共通の思いのはずなのに・・・

ふと頭の中に、あの警報音が今でも響きます。

"Sink rate ,Sink rate !!"
"Whoop whoop, PULL UP !! Whoop whoop, PULL UP !! "


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