動く隠れ家

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

夜行列車は子供の頃のあこがれでした。

人が眠る夜のしじま、闇の鉄路を駆ける列車がある…

　

　

　

　

　

　

　　

　

想像しただけでワクワクしたものです。

　

　

　

　

　

　

　

　

飛行機が安売りで自らの存在を格下げした今、

空路や高速バスに比べコスト的にも時間的にも優位に立てない夜行列車達…

　

　

　

　

　

　　

　

　

　

人はどうしてそんなに急ぐのでしょう。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

車輪のついたキャリーが人々の旅行用Bagとして全盛の昨今に、

夜行列車と共に旅の主役を奪われたボストンバッグひとつ抱え、

船旅にも似た時間の旅を楽しむ…

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

そんな旅があってもいいはずです。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

通勤客の帰宅で賑わうホームを前に、

サンライズ出雲・瀬戸号は出発約10分前に入線してきました。　

　

　

慌ただしく荷物を部屋に入れ、早速先頭に向かいます。　

　

　

　

すると先頭は発車までの時間が短いこともあり撮影合戦…

携帯やらコンデジやらデジイチなどそれぞれが手持ちのMachineで収めてます。

　　

　

　

軽いPanicも発射ベルと共に終了。

　

　

　

　

気づかぬうちにサンライズ号は静かに動き出し、東京駅を後にしたのでした。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

昭和50年代の寝台列車の主役、ブルートレインとは違う佇まいのこの列車。

次世代電車寝台なんです。

　

　

　

　

　

　

　

木目調のインテリアで統一された車内はさながらビジネスホテルを思わせます。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

うーん一夜の隠れ家としては十分な広さですねっ。

　

　

　

　

　

　

　

8mmの画角なめてて三脚が写りこんでるのがホント素人ですっ…

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

車窓に流れる夜景とワインを道連れに一日の終わりを優雅に楽しむ…

　

　

　

　

　

　

　

　

この日が私にとってのボジョレー解禁でしたっ　♪

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

ワインの酔いと列車の揺れでいつしか眠りについていましたが、ある瞬間にふと目が覚めました。

　

　

　

　

　

　

　

誰もいない真夜中のホームを尻目に、

車輪がレールの継ぎ目を規則正しく打つ音と共に列車は静かに進みます。

　

　

　

　

　

　

　

　　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　　

　

　

　

　

夜が明けて止まった岡山駅で高松行のサンライズ瀬戸とサンライズ出雲は切り離されます。

　

　

　

　

　

　

　

　

わずか2分で終わるこの切り離し作業に、乗客が集まってくるんです。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

岡山を過ぎると車内販売が始まります。

次の駅までに買わないと朝飯にありつけない…

　

　

　

　

　

　

　

　

　

今回は「後楽園のお弁当」を堪能jデスっ♪

　　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　　

　

　

　

　

　

岡山から伯備線に入ると、小ぶりなロビーカーの車窓に雄大な景色が広がってきます。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

空路なら90分もかからない米子までの距離を、

今回は関ヶ原の鹿との衝突で一時間遅れたため12時間かかったこの旅。

　

　

　

　

　

　

　

山陰の燃ゆる紅葉と大山が見えてくればそろそろ終わりが近づいてきています。

　

　

　

　

　

　

　

日本一の水揚げを誇る境港には美味しい蟹が待っていてくれることでしょう。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

この個室寝台列車の旅をするきっかけになった雑誌に書かれていた「無為の時間」というPhrase・・・

　

　

　

　

　

　

　

　

　

そこにはまさに無為の時間がありましたっ。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

テツじゃなくともちょっと魅かれてくれれば幸いです。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

コメント 5

スゴーーーーーイッ
夜行列車って響きもステキだけど、アタマの中の時間軸を'今'という時間にぴたりと重ね合わせるのにもいい空間なんですねー

無為の時間

分刻みで時間に追われる生活には至福の時ですね
テツじゃないけどかなり魅かれました
by ハンス (2008-12-29 22:41) 

素敵な旅の時間を感じられる写真の数々。
羨ましいし、恨めしいし（笑）
まだまだ仕事が尽きぬ年末を奔走している僕からすると・・・
Haruくんはスナフキンみたいですね（笑）
by Johnny (2008-12-29 23:28) 

ハンス＞日本海を走る夜行列車もありますので一度Tryしてはいかがですかー？まあ自分では分刻みに追われている意識はないんですが、やっぱ追われてますかねっ…
　
Johnny＞恨めしいの方に力入ってません!?　まあ私も明日から4日間仕事ですからっ。

スナフキン：自由と孤独とを愛する旅人。ムーミン一家とは仲がいいが、ムーミン屋敷に泊まることは決してせず川のほとりにテントを張って暮らしている。ハーモニカで作曲するのが好き。冬が来る前に南の国へ一人旅立ち、春にまた戻ってくる。人に指図されるのを嫌い、公園に立てられた禁止事項の立て札を一つ残らず引き抜いたほど。ミイとは姉弟の間柄。必要にせまられれば戸惑いながらも小さい子供の世話もする。

ははっ、音楽の才能とテント以外はその通りかもっ…って特に女性陣に言われてることばかりﾃﾞｽ。あっ、仕事はキッチリねw
by Haru (2008-12-30 23:02) 

ん～贅沢ですね～(∪o∪)♪

南米育ちなわたくし。。
今でものんびり屋なので
夜汽車やっぱり憧れですが
まだ乗ったことありません；。；

来年の楽しみに追加決定（●´∀｀）ｖィェ━ィ♪

オリエント急行が夢ですが
まずは日本からスタート★

思い出させてくれてありがとう＾＾＠
by かっちん (2008-12-31 18:58) 

ええ旅やなぁ。

鉄道マニアやなぁ。
by 宮猿 (2009-01-29 15:40)